商品づくりのきっかけは、畑に捨てられるたくさんの果物を見たことでした。
傷があったり形が不揃いだったり、いわゆる“規格外品”に分類されたものは、出荷したところで値が付きません。そのため、土に反して畑の肥やしにするというのです。
農家の皆さんが手塩にかけて育てた果物たち。
味は同じなのに、見た目の問題で処分されてしまうなんてもったいない。
どうにかして活用することはできないだろうか? ……そう考えた私は、農家の皆さんに相談を持ち掛けました。
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その年の天候によって作物の出来が左右される農業。近年は後継者不足などの課題も多く、深刻な状況です。農業の現状を知れば知るほど、“規格外品”の活用は山積する課題の解決にも役立つことがわかりました。
九州で採れる果物は本当においしいものばかりです。
今まで捨てていた果物を加工し、農家の経営が多角化できれば、九州の一次産業を支えられるかもしれない……。そんな思いで九州産の果物を使った商品づくりが始まりました。
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